八女福島燈籠人形(国指定無形民俗文化財)

会場:八女市福島八幡宮境内


屋台

組立て式屋台2
高さ8m、幅14m、奥行6mの2階建、3層構造
屋台全景
3層は下から下遣い場、横遣い場、囃子場
組立てができるように、一本の釘、カスガイも使われていない。

三層(最上階)

舞台上部では、三味線、太鼓、鼓などが演奏され、地唄が唄われる(囃子方は15~16人)。通常は障子で見えないが、毎回生演奏が行われる

二層

人形が動く舞台と、舞台左右の楽屋からなる。舞台奥側の人形は左右の楽屋から操られて動き、各6人、計12人の遣い手(横遣い)が人形を操る

一層(舞台下)

板で囲まれた屋台の基礎部分。舞台手前側の人形を舞台床下から糸の操作で動かす遣い手(下遣い)がいる

夜の部、最終公演の屋台全景
最終公演では屋台全部・囃子方や下遣いの様子が見られます


下遣い:

下遣い

舞台下で人形を操る。6人がそれぞれ手、首、体を担当するのは横遣いと同じ。人形の下から直接糸を屈伸させて動かす。
人形の進行は床に造られた溝を利用する。

狭いところで、下から見上げて一つの人形を操作するのだから、息が合って操作ができるようになるまでは大変ですね。

義経・下遣い

横遣い・送り渡し:

静御前と横遣い 横遣い用、操作のための棒

左)人形の足元。左右に出た棒、各棒の押し引きで、人形各部を、回転、上下から体をそらすなどの動作をする。
右)横遣い人形と遣い手の棒

舞台左右の楽屋から人形を操る。左手、右手、首、体などを各々が担当、左右の楽屋に各6名、12名で人形を動かす。舞台袖の見えない所から長い棒を繰り出すと、人形台に取り付けられた棒に触れ、それぞれに結び付けられた糸が屈伸して手や首が動く仕組み

また、「送り渡し」とは横遣い人形の見せ場の一つ。屋台の左側から進んできた人形が、中央に来たところで受け渡しが行われ、右側の楽屋の人(横遣い)によって「受け渡し」の時に左右の呼吸が合わないと、人形は台車から落ちてしまう。「送り渡し」は難事中の難事。全国的にも珍しい妙技といわれる


囃子方:

囃子方

舞台の上(三層)で唄、三味線、太鼓、鼓などを担当する人たちは囃子方」と呼ばれる。総勢15~16人

右写真:拍子木をうち、囃子方と人形の遣い手の呼吸を合わせる役割を担う

狂言方:

狂言方

後見役:

後見役

観客席上段から見る:左側の後見役の子ども
舞台前面、左右に一人ずつ子どもたちが座る。
希望者が務めていて時々、交代します。
出演する子にとっては、晴舞台だから、
親にとっても何かと大変なことでしょう


《素抜き》という技法

衣装の早変わり。
人形衣装を一本の三味線糸の操作で、早変わりさせるために、衣装の縫い方に工夫がされている。

《衣装方》

上演ごとに衣装や顔などの早変わりが行われるため、
公演の合間に人形の衣装の状態を復元するなど、上演中の人形の衣装まわりの世話を行う。

《背景》

物語の進行に合わせ、舞台背景が次々に変化するが、これは上演前に布に描かれた背景が何枚も重ねて設置されているのを、進行に従い、一枚ずつ背景布が下に落とされ、次の背景が現れる。


観衆席

(左)旧福島城の一部石垣跡斜面に玉石を置き、観客席に (右)終演後の保存会の方たちの挨拶

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