香櫨亭カット香櫨亭通信

第8号

平成8年(1996)
4月26日発行

香櫨亭正面のようす・・・が変わりました。

佐々木真智子氏の絵画「晩秋の筑後路」
絵画 :「晩秋の筑後路」 佐々木真智子氏作
平成7年度 柳川市総合美術展
 日本画・一般部門 「大賞」受賞
香櫨亭正面写真
絵は一昨年の晩秋の景、写真は今年はじめの景です。
櫨の木の場所・かたちは変わっていません。

佐々木さんのお兄さんである益永千秋氏が撮影されたこの絵の写真をいただいておりましたので、モノクロコピーさせていただきました。原画はもちろん色彩豊かなもので、特に櫨の紅葉が鮮やかでした。 とても我家とは思えない見事な景だと感嘆したことでした。  この絵は一昨年、つまり平成6年に描かれたものとわかります。この景が昨年末から右の写真のように変わりましたのです。水車小屋を改築したのです。

(水車も2メートル後退させました)

 

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この香櫨亭通信・・・

やっと第8号が出せました。創刊号は昭和五十五年(一九八〇)B5サイズで16ページだて。
櫨に関する雑学・雑情報のための季刊誌と銘うってました。

わりと好評を得たものですから、凝りはじめて、そのうえ、グズなもので、なかなか第2号が出せず、
なんと十年後の平成二年(一九九〇)十月になってしまったのでした。
期待していてくれた知人たち、呆れてモノが言えないという表情でした。
予約して下さっていたあちこちの方には申訳もたたず・・・。
第二号からA4版サイズ、4ページだてにし、櫨以外のことも載せるようにしました。
この年には二号〜四号と三回出したものの、翌平成三年に一回、
その翌々年、平成五年に二回出して、これからまた途切れ、
この八号がことし平成八年四月にやっと出せたのです。まったくおはずかしい・・・次第。

継続は力なり・というけれど・こんなに間延びしたんじゃ、ね・・

耳納スカイラインの流れを
     真ん中に据えた観光地図が欲しい  ・・提言:香櫨亭主人

国内での標識的な断層崖山地である耳納山地は、筑後川中流の流れとほぼ平行して、東西方向に約3キロ続いています。
東の鷹取山(802m)を最高として西へだんだん高度を下げ、発心山(698)、耳納山(368)西の高良山は312m。

久留米が生んだ明治洋画の鬼才・青木繁ゆかりの兜山(けしけし山)は、耳納山のすぐ北にある316mのピークです。
右の耳納山地断面図を見ますと、めいめいの山が独立して屹立する山峰のようにかんじられますが、

高良山から鷹取山に至る峰峰は、それぞれの首根っこの部分をつないでゆく、
あまり勾配のきつくない一本の道で結ばれているのです。

この山道が、耳納スカイラインと呼ばれている車道なのです。
この車道とかっての歩き道とは少しズレていますが、右手、左手、行く手も、振り返ってみても、
まことに見晴らしがよろしい快適な通りなのです。

東に向かっての左手は、断面図でわかりますように、整然とした、見事な断層崖の連なりです。
まるで、獣たちがずらりと並んで尾っぽを垂らしているようではありませんか。
これらの尾っぽの先ざきに、耳納北麓・北筑後の里ざとが開けているのです。
これに対し、右手になる南斜面は緩やかで複雑な山容を見せています。

気象にもかなりの差があるのです。谷間や小盆地で営まれるここ南筑後の人々の暮らしのさま、
産物そして人情も北麓・北筑後とは微妙に異なるのです。

筑後を北と南に仕切った垣根のような耳納尾根道を中心に据えた、
「ふるさと筑後地図」が、人びとの眼に触れるようになったとき、筑後観光は新局面を迎えることになると思いますね。

久留米市史第一巻序偏第三章第三節より久留米市の地形

第3章 久留米の地形
 第30図耳納山地断面図

「5万分の1地形図
久留米」より作図
久留米市史 第1巻
(昭和56年3月発行)
序編第3章第3節より
(執筆・小西高昭)

わが心の風景(2)水を張った田植え準備した水田と櫨並木

わがこころの風景 (2)

麦が刈り取られ、地が鋤かれ地均しされたあとに、水が張られ、田植えの準備がなされる。

水の上を渡る風の匂いが好きだった。
どこからともなく蛙の大群がやってきて、交尾の相手を呼び、応える、大合唱が始まる。

夜になると、その声がうるさいので、雨戸を開け開き、  ヤカマシカーッ! と大渇一声。

と、蛙たちはピタリと鳴きやむのだが、ややあって、一匹が、恐る恐るの調子で、
 ケロ・・と試し鳴きし、別の一匹が、ケロ・ケロ・・とふた声。  そして、ふたたびの大合唱となってしまうのだった。
 こちらが意地になって、また怒鳴り声をあげ続けていると、今度は親父が怒鳴る。

オマエノ声ガ、ヨッポド、ヤカマシカゾ!  もう半世紀以上も昔のそんな思い出が蘇るのだが、
いまは、その蛙たちがまったくいないのである。

大勢の人が一列に並んで手植えすることもなくなって、苗植付機が相手の一人仕事に様変わり。
それに田植えの時期も各戸ばらばら。  下の写真はことし四月二十日の景。昔より二月早い。
コシヒカリの早場米苗だ。数年前からこうなった。  でも、水張りたんぼを見ると、少年の日のこころが騒ぐのである。

水車小屋のカット
喫茶軽食の店 香櫨亭 発行人・香月徳男
  

1部50円
    〒839 久留米市山本町豊田1582−2  TEL・FAX (0942)43-2-2143

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