
第4号
ことしの櫨並木紅葉情報 第3号まだ緑葉が優勢ですが、かなり紅葉が目だってきました。そして、その対照が実に見事です。真っ赤っ赤のときより好き・・・とおっしゃってた画家がありましたね。 |
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櫨とミカン。交代また交代・・・佐賀県三養基郡中原町では、三十年前、櫨がいっせいに伐られてミカンが植えられました。ところが、この果樹がいまバタバタと伐られてしまい、なんと今度は櫨が復活して、若木の葉が風にそよいでいるのであります。・・・ これはいったい、どうしたことかと、おっしゃいますな。柑橘類に対する好みの変化に加え、輸入品による、いわゆる外圧も手伝って不振にあえぐ国内産ミカンに比べ、日本独自、ジャパン・ワックスとして昔から海外諸国でも需要が高かった安定商品の木蝋が、当然のこととして見直されているわけなのです。 戦後急成長、酸いも甘いもひっくるめて、いたるところに植えまくったミカン産業の根の浅さに比べての、櫨栽培の底力がいま見えてきたというところでしょうか。 |
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資料紹介 櫨と木蝋(櫨からとれる木蝋)前号で紹介した飯塚一雄さんの書きものに、筆者(香櫨亭亭主)が幾らか書き足し、いかにも<こんにち的>な話題を紹介いたしましょう。櫨の実からとれる木蝋の利用下のように、種々の製品組成品として利用されています。 |
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木蝋の用途
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主なユーザー
(福岡県三池郡高田町・荒木製蝋合資会社資料) |
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薬害の無い安全な天然油脂であることから、化粧品や医薬品や食品のの中に・・・ |
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ホントか?と聞き返すような話蝋で怖いものは、漆(うるし)かぶれの一種である「櫨負け」。・・・とくに女性は弱い。柳坂櫨並木保存運動展開での、障害の一つがこれでありました。 |
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ワープロにもプリンタの熱転写リボンでも、木蝋の適性が注目されているんだそうです。 |
木蝋の組成・成分これについては次号で触れてみたいと思います。 |
白日別(しらひわけ)とはよく知られている青木繁の歌・・・ 「わが国は筑紫の国や白日別
母います国櫨多き国」
の中のことばの意味をよく尋ねられますので、ご紹介しておきましょうか。 つまり青木繁は、わが国は筑紫の国や・・・と故郷に呼びかけて、それに白日別という古名を添え、一種のリフレインでリズムをつけたのですね。 それにしても、白日別とはいい命名ですね。陽光がさんさんとそそぐ明るい国、というイメージが浮かんでくるじゃありませんか。 彼は短歌もよく詠んだ人で、「村雨集」という歌集を編んでいますが、「わが国は・・・」の歌もこの中に収められているのです。これをつくった時期は、文展出品の絵が二回とも落選して再上京の夢も破れたうえ、家族とも折合いが悪く、久留米を去って(家出して)、放浪生活を送っていた明治四十一年〜四十三年の間に佐賀県あたりで・・・と考えられています。 |
櫨並木を残した歌佐賀と久留米は近いのですが、家族とは不幸な別れかたをし、いろんな人に不義理をして各地を転々、病苦、生活苦にさいなまれていた彼にとって、帰るに帰れない家郷は、むしろ異郷のように遠く感じられたのかもしれません。 明治四十四年、二十八才で死んだ彼が遺した遺書は、哀切感に満ち、しかも格調高い名文として、人に知られています。その一節・・・ 『焼き残りたる骨灰はついでの節、高良山の奥のケシケシ山の松樹の根に埋めてくだされたく、小生は彼の山のさみしき頂より思い出多き筑紫平野を眺めて、この世の怨恨と憤懣と呪詛とを捨てて永遠の平安なる眠りに就くべく候・・・』 この遺書にこころを動かされ、「わが国は・・・」の短歌を愛誦してきた人たちが中心になって、没後三十七年の昭和二十三年、ケシケシ山(兜山)山頂に、この歌を刻んだ自然石の碑が建立されたのです。わたくしも地元青年団員の一人として奉仕作業に参加しました。 柳坂曽根の櫨並木は、悲運の天才画家青木繁が残した、と言ってもいいのではないでしょうか。 |
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櫨の紅葉と白サギ昔、晩秋の筑紫路を歩いた旅人が、燃えるような櫨の紅葉と、その間をゆったりと飛翔している白サギとの、その対照の見事さを書き残しています。・・・ |
![]() 永勝寺にてA 大杉の話 |
・・・一昨年五月十五日に、永勝寺梵鐘再建記念法要が行われた。その翌日から、ご住職のお許しを得て、朝六時の鐘撞きを妻とともにさせていただいている。だが、ときどきサボるので、お寺さまもさぞやご迷惑。・・・ 十一月十日・土曜・晴天きのうの櫨並木でのテレビ生中継(紅葉ピークが近い櫨と二十三日の耳納北麓自然市の紹介)では、本番の午前十時ごろになって本格降りになった雨で、出演者一同も協力者たちもテレビ局の人たちも、シルシイめにあったが、風は弱かったのでさして濡れることはなかった。 杉落葉を拾うかなり高い所にある寺だし、三百年の樹齢をもつ大杉はもっと高いのだし、風当たりが強かったのは当然。だから、枯葉がいっせいに落ちてきたわけだ。 我が家の五右衛門風呂の焚き付け材にはこの枯杉葉が最高なのである。丸太や割木を組んだ下に枯小枝を風通しよく置き、彼杉葉を潜らせて、マッチの火を移す。 それに、杉の葉を燃やして残る灰は、実に美しい。神々しいまでの白さを見せる。 大杉残した上野無一さん「ここの大杉のことについちゃ、忘れちゃならん人がおらっしゃるとたい」 |
香櫨亭営業ご案内無農薬コーヒー・自家炭火焙煎・・・300円 |
ぜんざい・・・・・・・・・・・・・350円 |
香櫨亭通信発行所発行人:香月徳男 月3回刊・1部100円(郵料別) 〒839−11 久留米市山本町豊田1582−2 |
香櫨亭は櫨並木の南限で、
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