香月作香櫨亭カット 香櫨亭通信

第3号

1990年(平成2年)
11月1日


今年の櫨並木情報

第二号(紅葉状況のお知らせ

十月三十日現在の櫨並木紅葉状況を一枝で表示したとすれば、まあ、右のイラストのようなぐあいです。この中で紅葉している葉は、わくらば(病葉)というのでしょう。

といってもこれは、並木全体を平均的に見てのことで、一部ではすでに、桜の花にたとえれば二分咲き三部咲きといった程度の紅葉を見せている木もあり、一枝全部が真っ赤になってる木もあるのです。

それらが混ざりあって、そろそろ、いい感じになってきましたよ。
何人かのかたのお考えを伺ってみますと、今年の櫨紅葉は、かなりにいいセンいくんじゃないか、ということです。時期はやはり、十一月中旬〜下旬といったあたり。・・・

葉巻き虫?にやられている木もあるのですが、全体的には葉の色つやがいいようです。

はぜの葉と実のカット

櫨と木蝋の資料紹介

神奈川県足柄上郡松田町にお住まいで産業技術史をご研究の知人、飯塚一雄氏が、さきごろ、日立製作所のPR誌「日立」十月号を送ってくださった。

氏が執筆されている「技術史の旅」一六二回として、「櫨と木蝋」・現代によみがえる伝統資源・が掲載されている号である。

昨年から二回にわたり取材に見えられ、柳坂にもお出でになった。

柳坂櫨並木の見事なカラー写真(撮影は山口 直氏)を配しながら飯塚氏が四ページにわたり記された中から、いくつかの資料をご紹介する。

きょうは、その第一回  櫨樹390万本・・・明治四十年ごろの統計では、福岡県下の櫨の木は、そのくらいたくさんあった。「筑後の櫨の木百万本」・・・は誇張言ではなかったのだ。

それが、現在は一万5000本程度だろうといわれている。 生蝋(精製前の状態)7270トン  明治四十三年の統計では、国内1道2府27県(ただし、櫨の木栽培は九州を中心とする西南地域が主で、東北北海道の寒冷地では無理であった)の生産額がそれだけあった。

福岡県はそのうちの4割を占めて2790トン。(第一位)

このころ、精製した白蝋の欧米向け輸出は年間3000トン。 現在の木蝋生産高は・・・  福岡県を中心に年間200〜300トン。この中から白蝋に精製した50トンほどを輸出しているが、国内国外を問わず、原料の櫨の実が足りない。いま見直されているのだが。・・・

久留米市山本町豊田 ・福岡県指定 天然記念物 柳坂曽根の櫨並木 周辺地区観光マップ

櫨並木へのルート

  • (マイカー)国道210号・「津遊川」バス停そば交差点(信号なし)から南方山麓芳香へ折れて谷川沿いに上る。
  • (バス利用・・)
    1. 西鉄バス20番系統「津遊川」下車、交差点から南方へ。
    2. 西鉄バス25番系統「柳坂」下車、ここから南方へ上り、櫨並木の南半分を鑑賞し、
      帰り道には、北半分を鑑賞しながら、国道210号のバス停「津遊川」へ下りる。
(おことわり)元の通信が冊子なので、ページのつなぎ部分が、一部切れています

水車が回って米を搗くヨシ葺民家
軽食・喫茶の店 香櫨亭作成(無断複写禁)
TEL・FAX (0942)43−2143

永勝寺にて

十月三十日、日課にしている朝六時の鐘衝きを妻とともにつとめたあと、ひとり、まだ夜が明けぬ境内に残る。
いま真っ盛りのつわぶきの花を、今朝はどうでもじっくりと観賞させてもらわねば、という思い込みがあった。
生き残りの蚊が一匹まといつくのを払い落としてから、あたりを見回すと、三百年の巨杉の根かた、石仏たちの足元や肩先、本堂の縁下、文殊菩薩の小堂脇・・と、いたるところに、この黄色い花は咲き誇っていた。

<秋海棠去ってつわぶき寺となり>

 こんな駄句も浮かんできた。

香櫨亭・営業ご案内

香櫨亭では、平素は無農薬栽培で炭火による自家焙煎したコーヒーを出しておりますが、そろそろ櫨紅葉の季節となってまいりましたので、左の品目の食事も用意させていただくことにしました。どうぞ、お出掛けくださいませ。

勝手を申し上げて申し訳ございませんが、お食事は、ここしばらくの間、予約制にさせてくださいませ。できますれば、前日までにお電話を賜りますれば助かります。

香櫨亭水車で搗いた銘柄米のお握りとダゴ汁を主とした料理で
・・・・・・五百円〜八百円程度
ぜんざい
・・・・・・三百五十円
コーヒー・・(無農薬栽培品で自家炭火焙煎)
・・・・・・・・・・三百円

その他、季節的なものを工夫させていただきます。

香櫨亭には、櫨と木蝋、民家、水車その他の文献・映像資料やグッズがいろいろあります。たとえば水車の忠実な模型や、木蝋百%使用の特製和ローソク、屋根葺き道具一式、昔のレインコートである蓑、背負い篭各種、その他、珍しいものがあり、販売できるものもございます。

五右衛門風呂の入湯サービス

この香櫨亭通信第二号でご紹介しました五右衛門風呂にはいってみたいかたには、香櫨亭地所内の別棟風呂小屋にご案内いたします。  ご自分で薪を燃やし、赤いナマの火を眺めながら、いろんなことを考えたり、芋を焼いてみたり・・・ひとときを楽しんでみませんか。

香櫨亭通信発行所

発行人:香月徳男 不定期刊(目標は月3回)・1部50円(郵料は別)

〒839−11 久留米市山本町豊田1582−2 
TEL・FAX 0942−43−2143

香櫨亭は櫨並木の南限で、バス停「津遊川」から1.2キロ、「柳坂」から0.4キロです。

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