香櫨亭通信

第17号

平成8年(1996)
5月29日発行

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なにをさせても手ぬるい私のこととて、四日あとに迫った第一回柳まつりの準備がきょうやっと緒に付いたというところなのだ。
細谷令子さん、大石国時さんたちが心配してくれて、ともかくなんとかやれそうにはなってきた。(もう一つの老人会「みどり会」が共催に入ってくれなかったこともあり)ことしは、ともかく控え目に、ごく内輪に・・・と言い言いしてごまかしている私である。  この性根はもう治る見込みなし。

     

左の記事の続き

控訴審が即日結審 来月25日判決

福岡県飯塚市の女子高で昨年七月に起きた生徒体罰死事件で、傷害致死罪に問われ一審の福岡地裁で懲役二年の実刑判決を受けた被告(元同校教諭)の控訴審初公判が二十八日、福岡高裁で開かれ、被告人質問などがあった後、即日結審した。判決は六月二十五日に言い渡される。

控訴審で弁護側は一審判決について(1)被告が私的な怒りによって被害者を突いたとする部分には事実誤認がある(2)実刑は重過ぎるーなどと控訴理由を述べた。被告は捜査段階で警察官には『本人を反省させるために突きました』と何度も言ったが聞いてもらえなかった。怒りの感情で突いたと調書にあるが、私は言っていない。ものが言えない状態の中で反論ができなかった」と主張した。
また、「(被害者が)転倒したのは、私が突いたことも原因の一つだが、当時ソックスにスリッパを履いていたので、滑ってしまったのだと思う」などと、一審判決の事実認定と食い違う供述を行った。

一方、被告の妻は尋問の中で、被害者の両親が大学に対して、昨年末に七千万円の損害賠償を請求したことなどを挙げ「大学側から、賠償金を払った場合の求償を告げられている。被害弁償に用意した約一千万円もだまし取られ、後は家を売るしかない」と情状を訴えた。

ナカニシと名乗ったという詐取犯人について、私はまず「エライ」とつぶやいたことだった。
(この話が本当ならばだが)他人の弱みにつけこむ、この厚顔無恥、卑怯さが、むしろエライ所業に感じられたのだ。 良心のカケラもなさそうなその悪知恵が、いっそ、いさぎよく感じられもしたのだ。

被告が一転反論・被害者の父親「反省ない」と批判

28日、福岡高裁であった女子高体罰死事件控訴審で、被告は起訴事実をほぼ認めていた一審段階と態度を一変。

被害者(当時一六)の生活態度の問題点などを列挙し、一審判決の事実認定の一部は誤りと主張した。

一方、被害者の父親は「あの態度は反省しているとはとても受け取れない」と語気を強めた。

被害者の死から十ヶ月その「死」をめぐる両者の思いは重ならないまま、法廷は即日結審となった。

被告人質問の中で被告は突然、こぶしで強く証言台をたたいた。「ドーン」と鈍い音が廷内に響く。
「私は体罰をするとき、こうやって机をたたいて“先生の手も痛いんだ”と生徒に示し、平手でたたいていた」。
二回、三回と続けて証言台をたたく。
被告の体罰によって娘を亡くした父親は、傍聴席でこの音をどういう思いで聞いたのだろう。

「ピアス」「ポケベル」被害者の校則違反を列挙する被告。さらに、一審の事実認定に反論。
「現場を見た十数人の生徒の供述と食い違っているが」と裁判長に問われると
「私は知りうる限りのことを言っている」と言い切った。

公判後、会見した被害者の父親は、
「体罰という法律で禁じられたことをしたという意識や、
本当に申し訳なかったという被告の気持ちがどうしても伝わってこない」と一気に語り出した。
「人間が死ぬほどの強い力が働いて娘が死んだのは確かなんです」
被告が主張した娘さんの生活態度に話が及ぶと
「娘も高校生だから好奇心で校則に触れることもあったでしょう。
しかし、“だから体罰”では教育じゃない。裁判ではそこを明らかにしてほしい」と訴えた。

「サビシイ」「オハヨウ」・・・
被害者の娘さんが昨年の誕生日プレゼントにもらったポケベルには、
今も毎日、友人らから約十件のメッセージが寄せられている。

わがこころの風景水車小屋のカット
香櫨亭通信発行所 発行人:香月徳男
 

不定期刊(目標は月3回)
1部50円(郵料は別) 


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