味水御井神社 (七社権現)

味水御井神社と朝妻の清水

味水御井神社味水御井神社は天慶7年(944)の筑後国神名帳にも登場する由緒ある古社です。
高良三泉の中で、最も尊いとされ、国府の祭事に使う霊水で、 「うましみず」の名が示すとおり、境内には現在でも清冽な水がこんこんと湧き出し、古来より崇敬を集めるとともに、「朝妻の清水」として多くの人々の生活に潤いと恵みを与えてきました。

また、近年は筑後一宮である高良大社で行われる川渡祭(へこかき祭り)の際の「禊の泉」です。

味水御井神社の歴史的意義は深く、7世紀後半から12世紀後半にかけて高良山北麓一帯に営まれた筑後国府(筑後国を治める中心的な役所)の発掘調査においても、国府の長官の居館である国司館から当社に向けて延びる道路の跡や、当時の官人たちが朝妻の清水から導水し「曲水の宴」を楽しんだと見られる玉石敷きの人工的な小川などが確認されています。

県指定天然記念物のクロガネモチをはじめとした巨木に囲まれ、澄明な水を湛える湧水があります。

通称「しっちゃらごんげんさん」といわれて親しまれていたそうです。

右側の狛犬には船曳鉄門の短歌「汲みてこそ人母しるらめ六月のてる日も寒し御井の真清水」

左側の狛犬には宮崎来城の詩「古廊有 泉水 声依 松籟清 塵心為 一洗可 以対神明」

写真奥の石の欄干に囲まれたところが湧水池

左:源泉、湧水池の結構冷たい水が、右写真の四角く縄張りされた池に流れこんでいて、ここが「へこかき」の禊をする場所。

6月1日のへこかきは、祭壇が設けられ、右の池や会場に幕が張り巡らされたり、2つの篝火などで、神事の雰囲気も盛り上がります。
右の池は、以前、合川・御井の野菜洗いや選択に使用されていました。水温17℃で、

味水御井神社のクロガネモチ(現在は、残念なことに倒れています)

県指定天然記念物のクロガネモチ 指定種別:
天然記念物(平成20年3月31日県指定)

クロガネモチは、モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株、日本では本州南部静岡以西と四国・九州・沖縄に分布します。

本樹は御株で樹高19.71m、胸高周囲4.06mを計り、県内では最大級のクロガネモチです。また、全国の都道府県指定を受けた同種は現在11件ですが、その中でも上位の規模を有します。

味水御井神社のクロガネモチは枝張りも良く、樹形の美しさに優れ、樹勢も旺盛であることから、地域とのつながりも深い巨木です。

******************


平成21年3月31日 久留米市 (現地案内板)

朝妻の清水・・盤井の清水・・徳間の清水

高良山の歴史年表・・史跡・・Map

高良山茶屋「望郷亭」
kurumenmon.com