金明竹(御井)

高良山に黄なか孟宗竹んごつある竹ん生えとるが、
こん竹は日本が外国と戦争すっ時こげな色に変わって、新しか竹ん黄なかまま生ゆる数だけ戦争は続くち言われとった。一本が一年で勘定するとげな。
日清戦争ん時も日露戦争ん時もそげんぢゃったちゅう話。大東亜戦争になってからはどんどん生えち今ぁ大藪んごつしげってしもうとるが、戦争はしまえっしもとっとにのーや。

こん竹ば金明竹ち言います。

翁・ふるさと御井2 61

高良山孟宗金明竹

国指定天然記念物
高良山モウソウキンメイチク林

久留米市御井町1番地
昭和49年2月25日指定

竹の表皮は、一般に(外・中・内)の3つの層に分かれている。孟宗竹は、三層とも緑色であるが、孟宗金明竹は、外層が黄色に変化したものである。 高良山のキンメイチクは、地下茎から、ミキ、小枝にいたるまで一節ごとに左右交互に緑の縦縞が現れている。これは外層で枝の出るところが薄くなるので、内の緑色が見えるためであり、葉にも白い線がみられる。

高良山で、孟宗金明竹が発生したのは、昭和9年(1934)で、その後数も増加して、現在訳約300本になっている。また昭和35年(1960)頃から中層も黄色に変化したものも出て来て、緑の縦縞がいっそう狭く、また淡くなった。

高良大社社務所


補)外層(葉のすべてと茎などの外側部分)の緑の遺伝子が突然変異し(易変性黄色遺伝子でできた黄色組織)が内層(緑の組織)を包んでいるため、外層の薄い部分では下の緑色が見える。

訳)

高良山に黄色い孟宗竹のような竹が生えていますが、この竹は日本が外国と戦争になった時にこの色に変わって、新しい竹が黄色いまま生える数だけ戦争が続くと言われていました。一本を一年で数えるそうです。日清戦争の時も日露戦争の時もそうだったという話。大東亜戦争になってからはどんどん生えて、戦争は終わってしまったのに、今では茂って大藪になっています。

高良山茶屋「望郷亭」
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