高良山杉の祟(御井)

高良山の杉ば伐って家ば建っと、かならず崇のあって、火事なったり、材木のあえかかって死人、怪 我人の出たりしてろくなこつあなか、そっで高良山の座主ん部屋に「青山の木々の梢を伐るならば、人 の梢はあらじとぞ思う」ち言う歌でいましめた額のかかっとる。勿論高良玉垂の神の詠ましゃった歌ち 言う。こりゃ町別当ん酢屋権兵ェの話。

※篠原稿


訳)

高良山の杉を伐って家を建てると、かならず「たたり」があって、火事になったり、材木が倒れ落ちて、死人や怪我人が出たりしてろくなことがない。
それで、高良山の座主の部屋に「青山の木々の梢を伐るならば、人の梢はあらじとぞ思う」という歌でいましめた額が掛けられている。勿論、高良玉垂の神の詠まれた歌だという。
これは町別当の酢屋権兵ェの話。

*)世襲で48代まで続いた座主ですが、50代寂源が来た時、高良山には木が少なかったので、寂源は杉の植林を奨めたという話が残っています。そのおかげでか、一時は杉の良材が採れることで知られていたようです・・・。
(勉強不足で年代順に並べて把握できていませんが、現在、高良山の林は一体何!の状態です。山中で「間伐をして林を守ろう」という看板も見たのですが・・・。いっそ「寂源」以前の山に戻したら?

高良山茶屋「望郷亭」
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