旬・ひと・話題 西日本新聞2006(平成18年)6月21日ちくご版掲載

「♪ハヤーレー 縁がないなら茶山にござれ 茶山茶どころ縁どころ」
高級茶の産地・八女地方で江戸末期から手もみ作業時に口ずさまれていた「八女茶山唄」。

この八女の人々が大事にしてきた唄が、全国のファンで埋まる大舞台でも響く。

二月に行われた民謡民舞県連合大会(福岡市)。出場3回目で初優勝し、十月十五日に開催される全国大会「内閣総理大臣賞争奪戦」 (東京両国国技館)への出場を決めた。

「この唄が茶摘み娘たちの恋歌と知ってから『今の私の心境にぴったり』と思って、ますます好きになりました。」真剣勝負の舞台とは違う茶目っ気たっぷりの表情で笑う。

西日本新聞 2006年(平成18年)6月12日 月曜日 ちくご版に掲載

民謡民舞全国大会の県代表

「うたうとストレス発散にもなります」と、笑顔で張りの ある声を響かせる馬場美雅さん馬場美雅全国に「八女」をPR

「縁どころの茶山」が広がる八女市生まれ。

常に舞台で思い浮かぶのは新茶の香り漂う淡い緑の茶畑。「民謡はその土地の風土が育てたもの。だから全国で披露するのは茶山唄しかない」

四歳から民謡を始め、数ヶ月の練習で出場した県民謡子ども大会で最年少優勝。伸びのある声と豊かな声量が最大の魅力だ。

短大卒業後も家庭教師の傍ら、各学校やイベントで民謡中心の生活に浸る。

「祖母が楽しげにうたう姿が大好きだった。多くの笑顔に会いたくてうたっているのかな」

昼夜を問わず響く唄声に近所からは「頑張ってるね」との温かい声援。

会場には県茶生産組合連合会から贈られた長さ3.2メートルの横断幕も飾られる。

合いの手を入れる妹敬子さん(23)は、先日開かれた八女茶山唄日本一大会(黒木町)で準優勝した。

「皆さんの応援や妹の頑張りは大きな励み。全国に八女を大々的にPRして恩返ししたいですね」

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